1938年築のアパート、ジュネス順心
「たけしのニッポンのミカタ」で渋谷駅から5分の築77年のアパートが登場。セルリアンタワーやインフォスタワーのある、
発展著しい桜丘町に
まるでタイムスリップしたかのように、
古色蒼然と佇む近代木造建築です。
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青い瓦を配したファサードと
丸窓のついた出っ張り? がとてもレトロなんですけども、
パッと見では、とても築77年とは思えないです。
人が住んで、大事にされている建物なんだなあと。
これほどの年季が入った建物ですから、
「〜館」とか「〜楼」とか「〜閣」みたいな名前かと思いきや、
「ジュネス順心」
モダンですね。
なんでもイタリア人の設計による、留学生用の宿舎だったとか。
今の建物にはない不思議な魅力があるので、
TBSドラマ「変身インタビュアーの憂鬱」のロケにも使われたようですね。
ファサードは玄関ホールになっていて、
画像のとおり、なかなか期待を裏切らない雰囲気です。
部屋は5畳1間とか2畳1間という激セマな間取りです。
収納や小さなキッチンまでついていて、
(キッチンは無理に装備しなくてもいいんじゃね?)
結構最近まで不動産サイトで入居者募集していたみたいですよ。
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ただ、
定期借家での募集ということでした。
おそらく1~2年後には取り壊しになるのでしょう。
日本は古い建物を大事にしない
ジュネス順心より10年ほど前に建てられた、同潤会アパートのシリーズは、
1982年頃から徐々に解体され始め、
2013年にはすべて解体されました。
九段下にあった竹平寮は、
1935年に建てられ、2001年に解体。
ジュネス順心のような丸窓のある、いい味のアパートでしたが、
晩年は鬼気迫るくらいの荒廃ぶりでしたねー。
(最後まで居住者がいたらしいですが)
それを考えると、鉄筋コンクリート造りでもない
ジュネス順心がまだ生き残っているのは
スゴイことだと思います。
本当に取り壊しになるのだとしたら、残念ですね。
そんなことエラソーに語る私が住んでいるマンションも
そろそろ築50年に届きそうです。
東日本大震災では壁にヒビが入り、
壁紙が破れてしまいました(コワ〜)
地震国では、古い建物が生き残るのは難しいです。