「再配達や年中無休、本当に必要ですか? 過剰品質が働く人を追いつめる〈AERA〉」
というのを読みました。もう、同感しまくりです!
ところで、この記事とは少し違いますが、
私も自分の職場で常日頃から思っていることがあります。
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私は百貨店で働いていますが(派遣ですよ)
最近の百貨店の定休日は元日だけってのがフツーです。
同じ地域に元日から営業の鬼百貨店もあります。
昔は百貨店は三が日は休業していたのに。
三越・伊勢丹のように年2回でもいいから、定休日を設ければいいのに、
どうして他の百貨店は定休日を取り戻そうとしないのか?
労働組合とかあるくせに、ナニやってんだよ?
営業日数の増加だけでなく、営業時間も延ばされて
その分儲かってるかといえば、そんなことありません。
夜の7時過ぎにモノを買うというのは、
大抵、「仕事帰りにちょっと寄ろうか」的な需要なので
大した売上につながりません。
そんな時間に何十万も買物する人なんてバブル時代じゃあるまいし、
今どきいませんよ。
それどころか店を開けていれば、その分経費がかかります。
もちろん従業員を増やす余裕はないので、
シフトでカバーするしかなく、手薄になる時間が増えます。
ということは、
ちょっとイイものを買うため、ブランドショップに入ったら、
販売員は一人しかいなくて、他の客にかかりきりで、
こちらをかまってくれる余裕ナシ。
なんてことが発生するわけです。
本来はきめ細やかなサービスを売りにしているのが百貨店、なんですけどね。
平場と呼ばれる仕切りの無い売場なら、
たとえ他の担当の販売員だとしても、手を貸してくれることもありますが、
最近の百貨店はショップ形式が多く、それぞれが一日2,3人で回しています。
休憩やら早番遅番を考慮すると、結構ワンオペ時間が長いのです。
接客して、
ストック場にサイズを探しに行って、
試着させて、お直しの採寸したり、
パソコンで他店の在庫を調べて、電話して取り寄せしたり、
伝票書いたり、レジに走ったり。
そんな時、他の客が来たり電話が鳴ったりしても、
正直、満足に対応できません。
百貨店は今や営業時間の長さや年中無休を売りにしてるのか?
だってこんな営業スタイルなら、サービスにまで手が回りません。
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私の職場が特殊なのかもしれませんが、
実質、売上になるのは年に4回の外商客向けの催事と、
年に2回のセールくらいで、
あとの約300日は怠惰な時間が流れているだけです。
どんなにヒマでも販売員は売場に張り付いていなければなりません。
年中無休で長時間営業している分、集中すべき時に人員を確保する余裕がないのです。
昔のように、百貨店に定休日があって、
利用する側にもその意識が定着していれば、
定休日を外して来店すればいいだけだし、
馴染みの販売員が個人休でガッカリなんてことも減ります。
どうして日本は働き方、働かせ方が下手なんでしょうか?
「店を開けてさえいれば儲かる!」なんて本当は思っていないくせに。
「どの業界もそういう流れになってるしー」
「ヨソがやるならウチもー」
「客が求めているからー」(妄想)
そうやって結局、的外れな方向にエネルギーを使っているのです。
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